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俺の名前は伊達達夫(35)。宮城県を飛び回る商社マンだ。普通のサラリーマン……のはずなんだが、
俺には決して他人には言えない秘密がある。
「くしゃみをすると、異世界に転送される」
そんなアホみたいな能力があるせいで、俺は仕事の合間に突如として異世界に飛ばされ、訳の分からん状況に巻き込まれている。
今日も営業を終え、仙台の街を歩いていた。1月だと言うのに肌寒くなった風がツンと鼻を刺す。
「……ヤバい、くしゃみ出そう……!」
なんとか堪えようとするが、ムズムズが止まらない。
「へ、へぶしっ!!!」
光が弾けるように視界が歪んだ。
「……またかよ。」
気づけば、俺は謎の山奥に立っていた。
周囲には白い霧が漂い、どこからか芳醇なスープの香りが漂ってくる。
「よく来たな、旅の者よ。」
白い髭をたくわえた老人が現れ、俺をまじまじと見つめる。
「お主には “龍の雫” を飲む資格があるようだ。」
そう言って、老人が差し出したのは 透き通るような黄金色のスープ。
「これは……ラーメンのスープ!?」
器の表面には繊細な油の輝き。見た目は淡麗、しかし香りはしっかりと主張してくる。
「飲めば、お主の魂は研ぎ澄まされる。さあ、一口――」
その瞬間――!
「……へぶしっ!!!」
光が弾けるように視界が歪み、気づけば――
「……ここは…?」
気づけば、俺は仙台の名店「銘店嘉一 本店」の前に立っていた。
昼時を過ぎてもなお、店の前には行列ができている。
「異世界のスープを飲むはずが…いや、これはこれで良さそうじゃないか…?」
吸い込まれるように暖簾をくぐる。
店内は、地元の常連が通う安心感と初めてでも入りやすい温かさが共存する空間。
やがて、目の前に運ばれてきた一杯のラーメン。
「……これは…」
澄んだスープ。しかし、淡泊そうに見えて、醤油ダレの香ばしい香りが鼻をくすぐる。
「鶏のみで作った純鶏スープ……か。」
一口飲むと、鶏ガラのコクがじんわりと染み込む…!
「見た目に反して、意外としっかり主張してくる…!」
スープの作り方はシンプルながらも、鶏の旨味がぎゅっと凝縮されている。朝一番に鶏を捌き、その日の勘で火加減を調整することで、毎日微妙に味が変わるという。これこそが 職人技の極み なのかもしれない。
そして、麺。
「……自家製麺か。」
手揉みされた麺は独特の縮れがあり、スープをしっかり持ち上げてくれる。
すすれば、鶏のスープの旨味と小麦の香りが口の中で絡み合い、麺をすする喜びを感じる。
チャーシューは、国産の親鳥を使用。肉の旨味が濃く、噛めば噛むほど味が出る。
「くっ…異世界のスープは飲めなかったが…これはこれで、最高じゃないか…!」
最後の一滴までスープを飲み干し、俺は満足げに店を出た。
📍 仙台中華そば 銘店嘉一 本店
嘉一のラーメンは、鶏の旨味を極限まで引き出した、まさに唯一無二の一杯。
その日のスープの微妙な違いを楽しみに、何度でも訪れたくなる名店だ。
俺のように、何度でもこの入口をくぐりたくなるかもしれない――。
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(※営業時間や定休日は変わる可能性があるので、公式情報をご確認ください。)
🔥 次回の異世界転送も、お楽しみに!