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俺、伊達達夫、35歳。宮城県を飛び回る商社マンだ。スーツにネクタイ、鞄には資料と名刺がぎっしり詰まっている。見た目はどこにでもいる営業マンだが、実は俺には誰にも言えない秘密がある。
くしゃみをすると、異世界に転送されるんだ。
そう、ちょっとした風邪や花粉症が俺にとっては大問題だ。なぜこんな能力を持っているのか、自分でもさっぱりわからない。仕事中はなんとか堪えているが、油断した瞬間が危ない。今日もその時がやってきた。
仙台市太白区での商談を終えて、車に向かって歩いていた。3月も終わりだが、花粉と黄砂が舞う季節。
鼻がムズムズしてきて、嫌な予感がした。
「まずい…花粉症のくしゃみが出そうだ…」
必死に堪えようとしたが、風に舞った花粉が鼻を直撃。「へ…へぶしっ!!!」
次の瞬間、視界が歪み、足元の舗装道路が消えた。転送だ。
目を開けると、そこは雲の上に浮かぶ天空の城だった。目の前には羽を生やした天使のような住人たちが集まってくる。
「ようこそ、旅人!我らの天空の卵プリンを味わうがよい!」
天使が差し出したのは、黄金色に輝くプリン。
どうやらこの世界では、雲の上で育った特別な鳥の卵を使って作ったスイーツらしい。
滑らかな表面が光を反射し、ほのかにバニラの香りが漂ってくる。
スプーンを持った天使が、さぁ食べろと言わんばかりに笑顔で差し出してくる。
俺はゴクリと唾を飲み、スプーンを手に持った瞬間――
鼻がまたムズムズしてきた。
「まさか…またくしゃみ…!?」
「へぶしっ!!!」
次の瞬間、天空の城が消え、俺はとある店舗の前に立っていた。
「ここは…太白区の花・・兄・・・園?かけいえん、たまご&プリンだと?」
ドアを開けると目の前には、新鮮な卵と色とりどりのプリンが並ぶショーケース。
看板には「花兄園」と書かれている。店員さんが笑顔で迎えてくれるが、俺はまだ状況を飲み込めていない。
「くそ…また食べる直前で…」
ショーケースに並ぶプリンの滑らかな見た目に、腹が鳴った。気になったプリンをいくつか買った。
花兄園なめらかプリン、花兄園プリンココア、花兄園マスカルポーネ、ブラジルプリンホワイトチョコレート、ブラジルコーヒープリンの5種類だ。
ブラジルプリンと花兄園プリンの違いは、より滑らかさが違うらしい。
箱はオリジナルで中には小さな保冷剤が1つ入っている。これなら短時間で帰宅すれば十分美味しさを保てる優しい工夫だ。
店の外にあるベンチに腰掛けて、早速プリンを開ける。まずは「ブラジルプリンホワイトチョコレート」からだ。
スプーンを入れると…おお、なんて滑らかさだ。レアチーズケーキかと錯覚するほど、とろっとろでスプーンがすっと入る。プリンが千切れることなく、口の中で溶けるような食感…。
ホワイトチョコの甘さが優しく広がり、濃厚な卵の風味と絶妙にマッチしている。ブラジルプリン、恐るべし…。
次に「花兄園なめらかプリン」を一口。
これも負けていない。卵のコクがしっかり感じられて、バニラの香りがふんわりと広がる。滑らかさはまるでシルクのようだ。こんなプリン、初めてだ…。
さらに「ブラジルコーヒープリン」を試してみる。
コーヒーのほろ苦さがアクセントになって、甘さとのバランスが完璧だ。とろける食感は他のプリンと変わらず、極上だ…。
俺は一つ一つ味わいながら、思わず呟いた。
「天空の卵プリンは食えなかったが、太白区の花兄園のプリンだって負けていない。いや、むしろこっちの方が…最高じゃないか…」
最後に、花兄園プリンココアとマスカルポーネも堪能し、満足げに空の容器を眺めた。
花粉と黄砂の風がまた強くなりそうだ・・今日は早く帰ってすぐにシャワーで流そう・・
花兄園のプリンは、濃厚な卵の旨味を極限まで引き出した、まさに唯一無二のスイーツ。
その日のプリンの微妙な違いを楽しみに、何度でも訪れたくなる名店だ。
俺のように、何度でもこの入口をくぐりたくなるかもしれない――。
👉 行く前に最新情報をチェック!(※営業時間や定休日は変わる可能性があるので、公式情報をご確認ください。)
🔥 次回の異世界転送も、お楽しみに!
作中の保冷材は鮮度を保つために事前に準備していたものであり、実際は1つ入れてありました。